夏の特別保育2-32016/08/10

2回目の夏の特別保育、最終日です。

すっかり遊びの要領を得た子ども達は、朝からおうち作りです。

飽きもせず毎回同じ遊びを・・・と大人は思いがちですが、
同じことの繰り返しの中で、安心感を覚え、秩序を見出し、新しい遊びを発見していくのが、幼児の遊びであり、大事なことですね。


さて、その横では、年少さん達が木の馬を使って、お話を作っていました。

女の子達は、遊び布から好きな色を取り出して、おめかしです。

小学生の男の子たちは、がっちりした頑丈な家を作りました。

「人魚姫なの!」
小学1,2年くらいまでは、まだまだファンタジーの中で楽しく遊べます。
さすが、衣装が細部まで凝っていましたよ。


午後からは、朝とは違う間取りのおうちが出来上がっていました。
大きい子達は、小さい子も入れて、お話を聞いてあげたり、
優しく諭したりしてくれていました。

異年齢の交流は、いいですね。

普段はあまり一緒に遊ぶことのない年齢の幅なので、
小さい子は大きい子の頼もしさ、優しさ、知恵の多さを学び、
大きい子は小さい子の無邪気さ、可愛らしさ、大目に見てあげるさじ加減などがわかりあえるチャンスです。


お姫さまの館。
こちらは華やかな世界です。

さて、いよいよ劇ごっごの始まりです。


配役はいつも通り、立候補制。
偏ることなくスムーズに決まりましたよ。

小学生の男の子達が「何でもいいよ。」と言ってくれたので、
(投げやりじゃないですよ、オトナな対応)
足りないところを二役やってもらうことにしました。

遊び布の衣装を着けて、役を表します。
出番のないときは観客です。


「ちょうちんごっこ」

皆で「ちょうちんのうた」を歌って、はじまりはじまり~。

少女がちょうちんを持って楽しく歩いていました。
すると、風がちょうちんの火を消してしまいました。

「誰かちょうちんに火をともしてくれる人、いないかしら?」

ハリネズミがやってきましたが
「わたしはおしえてあげられない。」

クマさんもやってきましたが
「ほかのひとに、おききなさい。」


キツネは言いました。
「なにをしているんだね?はやくいえにかえりなさい」

少女が座り込んで泣いていると
お星さまが言いました。
「おひさまにおききなさい。おひさまならおしえてくれるだろう。」

途中で、糸つむぎのおばあさんに会いました。
「おひさまのところへいくみちを、しりませんか?
 わたしといっしょに、いってくれませんか?」
「わたしは、いとをつむがなければならないのだよ」
おばあさんは、少女を家で休ませてくれました。

靴屋のおじいさんに会いました。
「わたしといっしょにいってくれませんか?」
「わたしは、くつをなおさなくてはならないのだ。でも、ここでやすんでいきなさい。」

元気になってお日様のところにきた少女は、眠り込んでしまいましたが
その間にお日様が、ちょうちんに火をともしてくれました。

喜んだ少女は
おじいさんや、おばあさんにも火を分けてあげて、
野原に帰ってくると、
まぶしい光に驚いて動物たちが、覗きにやってきました・・・。

そして少女は嬉しそうに、おうちに帰りました。

という、お話です。

少し長いお話なので、セリフは覚えにくかったようですが、
教師の言うセリフに合わせて、一生懸命しゃべろろうとしてくれました。
もちろんセリフが言えなくても、何の問題もありません。
劇の世界に入って、楽しめればそれでいいのです。

大きい子のきちんとした動きやセリフに、小さい子達が注目したり、
小さい子が動く姿が可愛らしかったりと、見ている方も楽しめました。

これで、3日間の特別保育はおしまいです。

この後は、こびとのおうちも1週間のお休みです。
夏風邪で体調を崩す子もいましたので、
冷えすぎないよう、お元気でお過ごしください。

参加して下さった皆様、ありがとうございました。
冬休みにも、特別保育を企画する予定ですので、お楽しみに!

                    こびとのおうち http://www.kobito-ouchi.jp

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