冬の特別保育②~3日目2017/12/27

冬の特別保育後半の最終日です。

今日の自由遊びでもおうちが出現・・・。
昨日とは違うタイプです。
布の屋根が落ちないように,洗濯バサミで止めたり,
落ちてくるのを直したりと,綺麗に作っていました。

大きい子達の作り方を真似て,小さい子達も同じように直すのがすごいですね。
こうやって遊びが伝承されていくので,異年齢で遊ぶことも大切です。
たまには意見の行き違いや,おもちゃをとった,○○くんが叩いた,と
小さなトラブルもありますが,
自分の意見を言えること,
困ったら教師に伝えられること,
悪かったら認めて謝ること,
気持ちを切り替えること,などを繰り返し経験して,
コミュニケーションが上手になっていきます。


さあ,最終日のテーマは「劇あそび」。
演目は「ねずみの嫁入り」です。

いつもは全員で演じますが,
今回は観客のチームと演じるチームに分けてみました。
配役は立候補でスムーズに決まり,それぞれ布の衣装をつけてはじまりはじまり~。

「あるところに,ねずみの親子がいました。
お父さんねずみ,お母さんねずみ,娘のおチューです。」


3人はお日様のところにやってきて,頼みます。
「お日様,お日様,あなたは世界中で一番偉い方です。
どうか娘のおチューを嫁にもらってください。」

お日様は眩しくて目がくらんでしまうので,
3人はお月様のところに行って頼みました。
「それはうれしいが,わしよりもっと偉い人がいますよ。」
「それは誰ですか?」
「雲さんですよ。」

と,同じようなセリフの繰り返しが続きます。
もちろん子ども達は覚えきっていないので,小声で「○○って言って」というと,
ちゃんとその通りに喋ってくれます。
おままごとなどで役を決め「○○って言って」と子どもたち同士でセリフを言ってもらう
ごっこ遊びの感覚です。
言えなくても,皆が言ってくれたり教師も手伝って,役を満喫していました。


さてもう一つのチームに役を交代して,再びはじまりはじまり~。

「どうか娘のおチューを嫁にもらってください。」
動きはお話の文に合わせて,教師が「はい,お願いしてみて」というと
大きい子はその場で考えて動いていました。

「それは嬉しいが,わしよりもっとえらい人がいる。」
「それは誰ですか?」
「壁さんだよ。」
年長さん以上になると,堂々と「演じる」という感じになっていますよ。

とてもかわいい「ねずみの嫁入り」でした。

3日間,仲良くしていたかと思うと,じゃれ合いからふざけすぎて怒ったり,
そしてまた一緒に遊んで・・・と,子ども達は大忙しです。
いつもとは違うお友達と雰囲気の中で,お友達とコミュニケーションをとったり
自分が楽しいと思う遊びを見つけることは,
自己を確立していく力となります。
いろいろな体験を通して,感じたことはたくさんあったでしょうね。

これで,冬の特別保育はおしまいになりました。
参加してくださった皆さん,ありがとうございました。

こびとのおうちは冬休みに入ります。
また来年も,元気にたくさん遊びましょう。
皆様,良いお年をお迎えください。

こびとのおうち http://www.kobito-ouchi.jp

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